専業主婦の徒然日記。

日々の記憶に残るものを掘り下げていきたいと思います。健康オタクの30代主婦です。

「電車が好きな子供はかしこくなる」を読んだ感想

この本のタイトルを見て、読まないと!と思い、購入してみました。

結論からいうと、やはりタイトル通り電車が好きな子の親に向けた著書なため、電車好きにはよく見られるであろう良い点や悩ましい点など共感できる部分が大変多く、また電車好きな子に多い脳の作りについてもフォーカスしていて心理学?科学的な根拠などを含めた考察がとても興味深く、読み応えがありました。

 

下記に印象に残ったフレーズをメモします。

 

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◎子供なりに、同じカテゴリーの電車を見て直感的に受け入れ記憶することで、頭の中に知識の整理だなを作る。
このことが他のものを理解するときにも大きな力を発揮する。

→整理棚を作ることが勉強をする上で役立つという考え方。

親としては、コミュニケーションが苦手な息子のあれだけの電車への集中力と記憶力、好奇心、そして膨大な電車の知識があり、これが学習や生活なんでもいいから彼のためにいつかプラスに働いてくれることがあったらいい、そうであってほしいと願うばかりです。

 

◎大人も子供も楽しめないと趣味も育児も続かない

→その通りです。わたしも主人も電車はだいぶ詳しくなりましたし、特に私のほうがマニアックです。前までは、海外旅行に関心がありましたが、最近は日本全国をいろんな電車に乗って沢山家族旅行をしたい、に変わってきました。(経済的にも、、笑)

 

 

◎鉄道好きがどんどん自分の意見を言えるようになることが大事。
相手に応じてどのように話をすればよいか、またどういう表現なら伝わるのかということは、自分とは違う世界に生きている人間に何かを伝えるために考えておかなければならないこと。
そしてこうした表現力はこどもが意識してすぐに出来ることじゃなく、保護者のこどもへの言葉がけにかかってる。
なんでだろうね、と一緒に考えて行く姿勢を見せて、子供の質問に丁寧に答えていくこと。

→これこそが今一番抱えている悩みであり、目標です。こういう話が出る=電車が好きな子は自分の意見を言うのが苦手な子が多いののかなと、少し安心もしました。

一般的に四歳五歳くらいだとまだ自分の意見をいうって簡単なことではないのかもしれませんが、小学校に入ったら身につけておきたいスキルだし、すぐに身に付くことではないからこそ、親の働きかけ次第なのかなとプレッシャーを感じつつも愛を持って応えたいなと思います。


◎四歳くらいで電車好きのこが別のものに興味が移る理由として、電車遊びは1人もしくは、保護者と遊ぶもので、戦隊もの仮面ライダーごっこ遊びは友達と共有しやすいことだから。自然な流れともいえる。

→なんとなくわかっていたことだけど、文面で見るとより説得力を持って伝わりました。

我が子はもちろん四歳以降も電車大好き派ですが、上記の仮面ライダー、鬼ごっこなどは嫌いみたいでやってるのはほとんど見たことないです。お友達とワイワイ遊ぶのが苦手みたいです。

 

 

 

◎Sバロン、コーエンという心理学者が、男性の脳をシステム化傾向が強い脳、女性の脳を共感化傾向が強い脳としている。
システム化傾向は、物事を体系的、俯瞰して捉えるのが得意な脳で、共感化は物事を感情的に関係的に把握する脳ということ。つまり男性は、1つの事柄を自分に対してどうかということではなく、その事柄が置かれている体系を理解して、把握したいという傾向。
女性の脳は、まず自分にとってどうかという感情において関わりたい。

この脳の違いは、子宮内で胎児期に浴びるホルモンの濃さによって作られる遺伝子の違い。 
男児のおもちゃコレクションの欲求は、
システム化傾向の脳の具体的な例で、物をすべて網羅的体系的に集めて手元において操作したい。

電車好きの男子は、システム脳は自分で伸ばしていけるので他者の気持ちを理解するような共感脳を補っていけばバランスがとれるのでは?

 

→こうした心理学的な考察は普段中々見ないため大変参考になりました。

そしてすごくあてはまりすぎてびっくりしました。

俯瞰的に、体系的に見るというのがうちの子によく見られる傾向で、電車はもちろん、公園にいても友達が鬼ごっこなどして遊んでいるのを俯瞰的に客観的に見て楽しんでいる?ようです。

なぜ輪の中に入りたくて羨ましく見てるとかではなく、楽しんでいるかと思ったかというと、その鬼ごっこをして遊んでいる姿を見てジャンプしているのです!笑

なんか見覚えがある姿と思ったら、ホームやテレビで電車を見るときも興奮してジャンプすることがよくあります。

もしかしたら息子は、鬼ごっこしてる友達を電車感覚で見てたのかなと思いました。

これが彼の遊び方なのかなと、、と発見した瞬間でした。

また、幼稚園でもそこまで仲良いわけではないのに、全学年の子の名前を覚えていたり、、笑

きっと把握しときたいんでしょうね。

物事を俯瞰的に体系的に見て把握するという脳の傾向とも当てはまっていて面白いなと感じました。

 

◎Sバロンコーエンが言うように、コミュニケーションによって他者と交流するよりも自分の興味あるシステムに完結した世界を見つけるのが得意な男性脳の働きは自閉症スペクトラムとも共通している。

→これも常に心配してるトピックのひとつです。今のところ幼稚園からはそういった指摘などはないですが、コミュニケーションに関していうと本当にあてはまります。

他者の気持ちとか、そもそも他者にあまり興味がないですよね。

公園とかで、あまり知らないお友達から遊ぼうとか言われても無反応だったり、、ましてや自分からは絶対入れてとか言わないタイプです。

1人が楽しいの?とか親としては色々気を揉むところですが、親や祖父母や従兄弟などの身内、大人は大好きなので、慎重で内向きなタイプなのかなと性格として今は割りきっています。

 

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そして最後に、一番好きな一文↓

可愛いこには、たくさん旅をさせろ。

同感です!

時刻表、路線図を使って旅行のプランを考えたり、1人で何かをやらせることも時期を見ながらしたいなと思いました。

電車を通して社会で生き抜く力や、自立(自律)を学んでほしいなとこの本を読んで思いました。